ダンタリアンの書架二話
ヒューイとダリアンは、エステラから、彼女の自宅の書院に蔵書されている書物の鑑定の依頼を受けエステラの屋敷を訪れる。
ヒューイは、エステラが、山奥に一人で住んでいることに不審を抱く。そのことを、ヒューイは、エステラのいとこで、現在はエステラの後見人も兼ねているギースに尋ねる。それに対して、ギースは、エステラが一人でこのような山奥にいるのは、呪いだという。エステラ自信が望んだことでも、他の誰かに強制されてのことでもなく、エステラが外に出ようとすると、エステラを外に連れ出そうとした人間はみな、例外なく殺されてしまうらしい。
その晩、ギースの叫び声が聞こえる。その声の元へ行ってみると、ギースがエステラとゴーレムに殺されていた。そして、エステラは、自分のしたことを反省しておらず、行ったことを正確には理解していないような雰囲気だった。
ゴーレムとは、胎児という意味。主人がいなければ、行動することのないため、主人は誰なのかと疑問をもつダリアン。
ヒューイとダリアンが話していると、エステラが食事をもって入ってくる。消えたシ町人たちに疑問をもつダリアン。
一生、ヒューイが自分の元にいるわけではないと知り、ヒューイの腹部にナイフを突き立てるエステラ。
エステラは、動かなくなってしまえば、ずっと一緒にいることができるから、殺人を繰り返していたらしい。そして、エステラは、強い殺人衝動をもった女性だった。この殺人衝動は、代々受け継がれてきたものらしく、ゴーレムは死んだ先代の命の元、一族の殺人を隠してきたのだった。
エステラの一族は、代々、幼少期にゆがんだ教育やいき過ぎたしつけを受けていたらしい。立派に育てようとするあまり、その子どもの感性をゆがませてしまったのだとしたら……。やりきれない気持ちになる。